今年の我が家のサクラは、まるで娘の結婚式を祝うかのように、3月下旬の挙式日に合わせて咲いた!

我が家の桜
挙式の朝に、桜をバックに独身最後の娘と家族の写真を撮り、先に式場に向かう娘を送り出した。
心なしか、夫の肩がいつもより傾き少し小さく見える。
それに控えて娘の背丈は優に桜のように夫を追い抜き、何処か誇らしげに桜に負けず輝いて見えた。
独身の娘との家族で撮る最後の写真になった、桜記念日~

この桜の下で、入園式、入学式、卒業式と何度、家族の肖像を おさめただろうか・・・
感傷に浸る時間も惜しげの式場に向かった朝から、早~2週間。
散り急ぐ桜は、華やかさの欠いた我が家のよう・・・・
花嫁の父の挨拶に、突然、夫が歌を~

なんて言い出したので演歌好きな父の歌でもと、少し娘はヒヤリとしたらしいけど、送り出す父の一句だった。
遅れ咲き桜花爛漫、縁ここに~☆
それは30を過ぎて縁に恵まれた娘の名前「縁(ゆかり)」にかけた父の思い、いつものパーフォーマンスもなく蕪をあげた父親で~

そこには、ほんとうにサクラ色に輝く娘の姿が~

桜花爛漫
何だか華やぎを欠き少しひっそりとした家に戻ると、仏壇の横に、そっと置かれていたのは・・・・
お気に入りの父が撮った写真と一緒に~父と母宛の娘からの独身最後のプレゼントと手紙が添えられていた。
ピンクの花束とともに

独身最後の贈り物
