懐かしい時代にさかのぼったような・・・・
『昭和二十一年八月の絵日記』私が生まれる1年前の小学校5年生ぐらいの山中和子さんの絵日記です。
医学教授の養老孟司の解説で、戦後の未だモノもなく、でも今の時代より人と人の繋がり、家族が一生懸命それを大切に守っていた時代の絵日記です。
ページをめくると、丁寧に書かれて文章と絵が、あの懐かしい日本の昭和の時代に引き戻されたような、自分の小学校時代と重なり、手元に残っていた絵日記と比べて読みふけってしまいました。
山中さんは私より少しお姉さん、日記の文面も絵もとても丁寧に書き込まれています。
遅れること12年、1947年、日本が侵攻した外地で生まれ日本に帰って来た戦後生まれの自分に少し重なります。
そう、戦後の日本、今のようにモノに囲まれていなかったけれど人の優しさに囲まれて暮らしていたような記憶がよみがえりました。
モノのない時代でしたが、親戚や廻りは困っている人には手を差し伸べてくれ、両親の揃っていない私も多くの人に助けられ触れ合って成長した記憶があります。思わず自分の絵日記と重ねてみました。
病気になって寝ていた小学校時代、少し退屈な時間は天井の模様が私の空想の世界に誘ってくれたり・・・・怠惰な夏休みの40日間は、テレビもないとてつも長く永遠に続く時間のように思っていたのに、いつの間にか二学期が押し迫り慌てて宿題にとりかかったことがまるで昨日のように思い出されます。
目上の人には丁寧な言葉を使うように教えられ親や先生には尊敬の念を抱いていた時代が、いつのまにかくすぶった灰色の世界になってしまったような、現代の風潮とくらべ、思わずあの時代へ~心がひと飛びです。
小学校時代は三丁目の夕日の淳之介少年のように親戚の家を転々とお世話になったのですが何故だか私の絵日記帳も無くさず傍にありました。
今日は87歳になる母にも山中和子さんの、
『昭和二十一年八月の絵日記』読んでもらいました。
function openShareWindow() { var options = "width=500,height=700,directories=no,location=no,menubar=no,resizable=yes,scrollbars=yes,status=no,toolbar=no"; window.open("http://www.freeml.com/ep.umzx/grid/Movie/node/MovieInvitationFront/movie_id/1103/user_id/379999", "", options);}with(document) { writeln('');}
終戦直後の、まだ日本人の心が、人と人を繋ぎ物のない時代を互いに助け合いながら生きていた懐かしい時間。
失われた敬いの心、季節の移ろい、懐かしい家族の状況が古きよき時代を思い起こさせてくれました。
山中和子さんの少女時代の絵日記が、養老孟司さんの解説で失われて時間をよみがえらせてくれました。
もちろん、きれいな文字、絵も丁寧なのが、山中和子さんの絵日記のほうですよ。